能登の若きアスリートたちへ
令和6年元旦、能登半島で大地震が発生しました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
陸上競技を長く続けていると、全国にライバルや指導者仲間ができ、石川県・能登にも多くの知り合いがいます。テレビでは伝わらない現場の話を何度か耳にしました。
能登の陸上競技場の現状
石川県は全国でも陸上競技場が多い県です。能登にはタータントラックが4つありました。
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穴水町陸上競技場
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輪島マリンタウン陸上競技場(未公認)
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志賀町陸上競技場
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七尾城山陸上競技場
土の400mトラックは珠洲市にあります。
現在、穴水町と輪島市の競技場ではタータンが撤去され、仮設住宅が建設されています。小中高生が陸上競技を練習できる場所が失われてしまいました。
各学校のグラウンドも、地震で地割れが発生し使用不能となったところが多くあります。生徒たちは、工夫しながら走れる場所を探して練習を続けていると聞きます。
奥能登から志賀町・七尾のタータントラックまでは片道1時間以上かかり、平日の練習は難しい状況です。週末に往復2時間以上かけて練習に通っているケースもあります。
顧問の先生方や保護者の皆様のご苦労は計り知れません。送迎が難しいご家庭もあるでしょう。
感謝を力に
生徒の皆さんには、週末だけでもタータントラックで練習できる環境に感謝し、その気持ちを力に変えてほしいと願います。
私自身も田舎で高校時代を過ごし、タータントラックで練習した経験は一度もありませんでした。大会や記録会だけがタータンを走れる機会でした。
土のグラウンドや田んぼ道、畑の脇道、車道など、工夫次第でどこでも練習はできます。社会人になってからも平日は道路で、週末にタータンを求めて遠征練習していた時期もありました。
道路でも、300mのレペティションや400mレースペース走など、目的を意識して取り組めば十分に練習は可能です。レース展開をイメージし、意識を持って走ることが大切です。
さいごに
このサイトの記事もぜひ参考にして、創意工夫を凝らして練習を続けてください。
能登のアスリートたち全員が自己ベストを更新し、目標の大会へ進出できることを心から願っています。