部活動論

真剣に努力すること、努力から得られる仲間、達成感、感動

才能と努力

才能あり、努力する①
才能あり、努力なし②
才能なし、努力する③
才能なし、努力なし④

今回は、言葉のかけ算からの話です。

過去記事でいくつか言葉のかけ算をしてパフォーマンス改善方法を紹介しました。

新しい話、【才能】と【努力】です。

①才能あり、努力する
断然に強いです。当面この人に叶うのは同様の①の人だけです。

②才能あり、努力なし
中学生では通用しても高校生になると通用しなくなるでしょう。そして、陸上部を辞めるパターンになりやすいです。

③才能なし、努力する
最も多くの選手のことです。私は間違いなく③です。足は遅いですが、自分なりの勉強、研究と努力だけは続けています。場合によっては①の選手に勝てるかもしれません。

④才能なし、努力なし
陸上部にも入らないでしょう。ごく普通のランニングをしない人です。目標がないから努力する必要性もありません。何も罪なことではありません。もし、陸上部に所属していて④なら最悪です。周りに迷惑をかけるので退部するか、気持ちを改めるべきです。
 
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才能とは?

遺伝的な体格、運動能力、親御さんの特性を受け継いだ運動特性(瞬発力、持久力)

何も練習しなくても走るのが速い人はいます。天性のセンスです。
 
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努力のきっかけとは?

努力とは、意志を持って継続する行動です。目標が努力する意志を生みます。

学生なら、興味があるから陸上部に入ります。社会人ならクラブチームに入ったり、マラソン大会にエントリーしてみようと考えます。

一度レースに出たら目標記録が明確になります。自己ベストを更新することが当面の目標記録になります。

また、身近な先輩や同期がライバルになることもあります。練習で競り合ったり切磋琢磨しながら自分の持ち味に気付きます。

大会に出るようになると順位の欲が出てきます。予選通過するための戦術や駆け引きを意識するようになります。漠然と全力で走るだけでは物足りなくなってきます。技術的な目標ができます。

このように、誰も最初から明確な目標が、あって真っ直ぐ努力している訳ではありません。

学生なら毎日の部活動、社会人なら週末のクラブチーム練習会などでチームメイトに感化されることもあります。

仲間の存在が原動力になることもあります。リレーや駅伝がそうです。

このように努力するきっかけはたくさんあります。速い、遅いは関係ありません。

個人として自分のためにどうしたいのか?が大切です。自分はどうなりたいのか?その姿を明確にイメージできればできるほどがんばれます。

 
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学生の部活動の意義

根気
何かに真剣に打ち込むことで根気を養います。

忍耐力
上手くいかなくても投げ出さない忍耐力が身につきます。

問題意識
自分の行動に間違ったことは無いか?失敗から学ぶことで問題意識を高めます。

目的意識
目標を明確に持つことでその為の行動が決まり、日常生活の中でやるべきことが明確になります。

組織の一員
先輩、後輩、顧問との関係から友達同士の関係からは学ぶことができない小さな社会を経験することができます。

仲間との絆
部活動を通して友達ではない仲間になります。年齢や性別を越えた仲間はかけがえのない宝物になります。

健康の大切さを知る
元気に走れるのは健康だからです。病気や怪我をした時に初めて健康のありがたみを知ります。

感謝
支えてくれている家族、仲間、先生への感謝の気持ちが持てるようになると人間として大きく成長できたと言えるでしょう。ライバルの存在に感謝することもあるでしょう。

達成感
何かひとつ成し遂げるということは中高生たちの今後の人生において大きな意味を持ちます。

競技成績が悪いから部活を辞めろ!と言う顧問はいかがなものかと思います。
過去記事で質問を受けた学生の話を書いています。
スポーツ特待生で入学した場合は話は別ですが。

 
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まとめ

このように、大会で優勝したり全国大会で活躍するだけが部活動の目的ではありません。陸上競技の技術的なこと以外にも多くのことを学び感じます。大会の結果は良いに越したことはありませんが、真剣に取り組むからこそ得られることは大きいです。

才能があって努力しない人は、周りから【勿体無い】と言われることでしょう。しかし、本人は何とも思っていません。だって興味が無いのですから。

何かに【興味がある】ということは素晴らしいことです。

若い選手は、興味がある陸上競技を思い切りがんばることです!楽しみながら!それが未来の自分のためになるはずです!

若くない社会人アスリート、市民ランナーは、興味を持ったランニングやトライアスロンを一生懸命に取り組むことです。同じ志を持った仲間との出会いは、仕事だけの人間関係になりがちな人の輪を大きく広げてくれます!

【興味と努力】、これらがある生活はとても楽しいものです。娯楽では得られない【感動】を得ることができます。

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練習の考え方, 練習ペース

男子800m選手の壁2’00″00突破の条件と練習方法


800m2’00″00を突破するために、必要な他の種目の実力は?

一概には言えません。
個人の持ち味があって、得意な距離や能力があります。陸上競技は、その一番得意な能力を専門種目にしていると言えるでしょう。

それでは次に、得意分野について考えてみます。

瞬発力が得意な人、持久力が得意な人、その中間の人

言い方を変えると、
短距離タイプ
中距離タイプ
長距離タイプ
の3分類です。

400〜5000m記録相関表

短距離と中距離の間、また中距離と長距離の間の人も当然います。私たち人間は機械ではありませんので、無段階に持ち味があります。

自分が何の力が得意なのか、また苦手なのかを自分で把握することが大切です。

簡単に説明するために3タイプで話を進めます。

 
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タイプ別で見た、他の種目で必要な記録

タイプ別の記録一覧表
この表から、各タイプ800m2’00″の隣の記録を以下に抜き出しました。

短距離タイプ
400m51″7
1500m4’24”
3000m9’48”
5000m17’24”

中距離タイプ
400m52″9
1500m4’12″0
3000m9’18”
5000m16’00”

長距離タイプ
400m53″1
1500m3’57”
3000m8’43”
5000m15’00”

長距離タイプの選手は、800mよりも1500mを専門にしており時々スピード練習として800mに出る程度の人が多いと思います。

ですので、800mをメインに考えて2分を切ろうと考える選手は短距離タイプか中距離タイプの人だと思います。
 
 

400m51″7〜52″9が必要なスピード

100mあたり12″9〜13″2を維持しなければならないスピードです。

この練習を参考にして、まずは100mでそのスピードを如何にラクに、無駄な力を入れずに走り続けるかを研究してください。
100mを反復する基礎的なスピードトレーニング

その次のステップが、
200m×3本×2set
設定は26″0切り
つなぎは100m歩き約2′
set間10’rest
各setで意識するイメージ
①前半の200m入り速め
②中間の200m一定ペース
③後半200mラストスパート

仕上げの練習が、
レペティション300m×2〜3本(15’rest)
設定12″9ペース=38″7
導入当初や疲労度合いによっては2本
①400mの入り、スパート無し
②中間走、コーナー直線コーナー、スパート無し
③ラスト300m、直線コーナー直線、スパートする!
 
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800m2’00″00を切るための練習

インターバル200m×5本×2set
設定29″台後半
つなぎjog200m90″
set間10’restまたはjog600m4’30”
800mのレースのどこかの部分をイメージしながら走ります。入り、前半、中間、後半、ラスト等

インターバル300m×3本×2set
設定44″台後半
つなぎjog100m45″
set間10’rest
上の200×5×2をより実戦的にしたものです。休憩が短く、一度に走る距離が長いので3本目はレースに近い感覚になります。
入り、中間、ラストをイメージします。

切り替え走300m×5〜8本
設定、入り200m31″0+ラスト100m14″前半
つなぎ300m歩き約5′
レースのラスト300mをイメージしたものです。中だるみして31″かかる想定からラスト100mで切り替え、スパートする感覚を掴みます。

レペティション
400m×3(15’rest)
設定
①800mの一周目より少し速め。
②それより速く
③全力
最初は2本から行います。ペースを遅くして3本やるより、速い2本の方が効果的です。3本目は入りから突っ込んで、中間疾走を上手く走り、ラストスパートまでしっかりして出し切ります。

セット走(600m+300m)×2set
設定1’29″0、jog200m90″、31″+14″台
set間15′
600mはレースの入り〜600m通過をイメージ
つなぎは400トラックの場合は600m地点から50m進み、水濠で折り返して150m戻り、1500mのスタート位置から300mを走ります。ラストの300mは切り替え走でスパートします。

レペティション600m+400m+300m
設定1’29″、57″、39″を目標
800mレースペース、後はそれ以上で。
回復時間15’rest
 
 

1500m4’12〜4’24が必要なスピード持久力

インターバルなどで目指すペースはこれです。レースペースです。

スピードタイプ〜中間タイプ
100m16″8〜17″6
200m33″6〜35″2
300m50″4〜52″8
400m67″2〜70″4
1000m2’48″〜2’56”

練習メニュー
インターバル300m×5×3
設定タイム〜
つなぎjog100m(インターバル走るタイムと同じ約50″)
set間10’restまたはjog700m約6′
①②一定ペースでリズミカルに。
③3本まで一定、ラスト2本上げる-3″目標

レペティション
1000m+600m+300m(15’rest)
①1000mは1500mのペース前後
②600mは800mのペース1’29″0目標
③300mは全力、400mのペース39″0前後目標
このメニューは、1500m、800m、400mのスピードが全て入っています。
1本目は、余力を残したリラックスした走りを。
2本目は、予選の疲れがある決勝レースの入りをイメージして。
3本目は、スピード持久力のトレーニングであり、疲れがある中でも気持ちを切らさずに最後まで走りきる心の強さも試されます。
 
 

3000m9’18″〜9’48″が必要な持久力

レースペース=インターバル練習での設定ペース
スピードタイプ〜中間タイプ
400m74″4〜88″4
1000m3’06″〜3’18”

インターバル400m×10本
設定〜
つなぎjog200m(インターバルで走ったタイムの2倍約2’30”)
力みの無いリズミカルな走りを。
800mのために、必ず必要な練習ではありません。秋冬の駅伝シーズンにやれば良い練習です。
また、トラックシーズンでもバランス良くトレーニングしたいと考える場合は、この様なメニューになるという参考にしてください。

レペティション1000m×3(15’rest)
①3000mのペースより5″〜7″速く
3’00スパート無し
②3’00スパート無し
③2’55スパート有り!
1500mより遅いペース、3000mより速いペース
この練習をしておくことで、3000mを走る時のゆとりが生まれます。

この練習も800m対策ではありません。
冬季練習や駅伝の時期にやれば良い練習です。
練習メニューのバリエーションとして参考にしてください。
 
 

一週間全体のメニュー

練習メニュー検索をして確認してください。
中学生は現在の3000mのタイムで、高校生以上は5000mのタイムで選択してください。

基本的な持久力を強化する練習は、800mのタイムから算出するのでは無く、持久力の能力を現す3000mまたは5000mを基準にします。

jogやペース走は、総走行距離の大半を占める大切な基礎トレーニングです。

自分のレベルに合ったペースで、適度な距離をコツコツと練習しましょう。

無理に距離を伸ばしたりすると、極度な疲労で練習の流れもおかしくなります。膝などの怪我のリスクも高まるので、無理な走行距離を走る練習はやめておきましょう。

練習メニュー検索で自分に合ったメニューを確認する。
 
 

怪我の予防

怪我は予防して、練習を中断しないことが一番です。もし、怪我をしてしまった場合は、焦って練習を再開して再発しないように、充分注意してください。諦めてはいけません!!リハビリやその時にやれることをしっかりやっていれば道は開けます。

しやすい怪我と対処

 


 

この練習をこなせば800m1分台が出せるのか?

そういう話ではありません。2’03″〜2’00の選手がここで紹介したペース設定でメニューをこなせば力がついてきて、1分台で走る力がつくと思います。

こちらも参考にしてください。
800m1分台目前の選手へのアドバイス

しかし、かけ離れた記録(2’10など)の選手はこのメニューをこなすことはできません。背伸びし過ぎです。今の実力に合ったメニューをこなしていくことで、少しずつ力がついてくるものです。

高すぎる目標や設定タイムでは好結果は生まれにくいです。目の前の達成できそうな小目標を決めて、それを達成し続けてください。いきなり飛躍は難しいです。

例えば、800mなら
2’10→2’08
2’08→2’06
2’06→2’04
2’04→2’02
2’02→2’00
と言った具合です。

800mで2″0縮めるためには、400m1″0、200m0″5、100m0″25です。

100mあたり約50歩で走っているので、1歩あたり0.005秒の短縮になります。1歩あたりのこんな僅かな時間の積み重ねが800mで2秒になるのです。

効率的なフォームがいかに大事かわかると思います。

キツイ練習をすれば速くなる、という訳ではありません。キツくてメチャクチャなフォームでもがいているようではタイムは出ません。逆に遅くなります。
 
 

まとめ

一番大切なのは、レースペースの練習です。記録会や小さな大会に出ることが最も効果的な練習になると思います。きちんと練習を積んできて、最高のフォームで最高のイメージを持って、最高の精神状態でスタートラインに立つことが大事です。

スピード練習は絶対に必要です!

練習では、インターバルレペティションでレースを分割したイメージをしっかり持って、ペース感覚やリズム感、後半の乳酸が溜まってからの身体の感覚を何度も体験しておきます。

レースを想定した走るイメージトレーニング

レースやタイムトライアルで、それをつなげて走ります。

レースを走ると、良かった点、悪かった点が分かります。

それをまた次の練習に取り入れて、どんどん自分なりの意識付けを加えて行くことが大切です。

狙った大会や一発本番だけはやめた方が良いです。何度か記録会で自分のレース展開を試しておくべきです。

一人でも多くの選手が、全国のスタートラインに立てるように、また自己ベストを更新できることを願っています。

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メンタルトレーニング

色彩とメンタルの関係


色が心に与える影響

みなさんは何色が好きですか?
私は黄緑色が好きです。

また、強豪校のユニフォームやジャージを見ただけで、着ている選手が強そうに見えることってありませんか?これは色の問題ではなくて、そのチームが出してきた結果が印象付けた思い込みです。

今回は、心理的な思い込みと色が人に与える影響を上手く捉えて利用する方法を考えてみます。
 
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寒色は落ち着き、暖色は興奮

寒色とは、青や緑系の色です。
暖色とは、赤や黄色系の色です。

落ち着くということは、副交感神経が優位になることです。

興奮するとは、交感神経が優位になるということです。

交感神経と副交感神経の切り替えを、アップとストレッチですることは過去記事で紹介しています。また、睡眠にも関わっています。

ウォーミングアップ

クーリングダウン

賢いストレッチ

アスリートと睡眠

 
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暖色、寒色以外の色

黒と白
白は明るいイメージ=純真無垢、晴れやかで明るい清楚な印象です。

黒は暗いイメージ=落ち着き、無、悪役の印象です。

 
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色の活用

ポイント練習、高強度トレーニングの日は、暖色系を身につけると興奮状態になりやすく、前向きな心構えで練習に臨めます。

回復練習や休養の日は、寒色系を身につけると落ち着いた心理状態になりやすくリラックスできます。

 
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揃いのジャージ、ユニフォームなどで団結力を高める

強豪校であれば、先輩達の伝統と自分達の責任を感じることでしょう。

強豪校以外でも、統一されたデザインのものはチームとしての一体感が出ます。同じユニフォームを着ているだけで親近感が湧きます。仲間意識が芽生えやすくなります。チームで一丸となって団結力を高めたい時は全員で揃えるべきです。

自分たちだけでいるときはあまり感じませんが、他のチームが何チームもいる大会などの場所では特に仲間意識が強まります。

自分のチームと同じ色合いのユニフォームを見ただけで、どこの学校が気になりますし親近感も湧いてくるものです。

これらは、色の条件よりも思い込みが作用しています。

ジャージの他に、揃えたTシャツでも同様の効果が期待できます。同じタイミングで着るには事前の打ち合わせが必要になります。

 
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大事なポイント練習で大会用ユニフォームを着る

大事なポイント練習で、大会用のユニフォームを着ることは、気合を入れて気持ちを高める効果があります。

毎回着ていると、特別感が薄れるので頻度を考えて着る必要があります。

 
 

サングラスの活用、色で脳を錯覚させる

中高生はサングラスをして練習したりレースにでることは無いと思いますので、大学生や社会人向けです。

レンズには可視透過率があり、10%では太陽光をほとんど遮断、90%ではかなり明るいレンズになります。何種類か揃えておくと使い分けができます。

装着した時、視界に色がかかるタイプのレンズがあります。暖色系と寒色系です。

暖色系レンズは、秋冬の低温時に暖かく感じます。夏など暑い時にかけると余計に暑く感じるので避けるべきです。

寒色系レンズは、夏など暑い時期に視覚的に涼しさを感じさせてくれます。

練習、レース時の気温に応じて使い分けることをおすすめします。

個人的な話ですが、私はグレー系の可視透過率60%程度の明るめのレンズを好んで使っています。視界の色が変わらないタイプです。トンネル内もそのまま見えるくらいです。オークリーの偏光ミラーレンズです。

余談ですが、普通レンズ、偏光レンズ、ミラーレンズ、調光レンズなどたくさんの種類があります。私は全て持っていますが、日常の練習でいつも使っているのは先に紹介したものです。

調光レンズは、秋冬のバイク通勤時に。
暖色系レンズは、真冬で天気が良い寒い日に。
寒色系レンズは、猛暑日の練習やトライアスロンのレースに。

完全な大人の楽しみです。

現在、学生のみなさんも大人になればまた違った楽しみもでてきます。余談でした。
 
 

まとめ

練習メニューを組み立てる知識やランニングフォームの技術、運動生理学などの要素以外にもパフォーマンスを向上させる効果がある要素があります。

今回は、色と揃えたユニフォームなどを紹介しました。

学生は、部活動に所属しないと大会に出られない規定になっているので、必ず揃えたユニフォームがあると思います。チームメイトがいることは素晴らしいことです。

同じ時代に同じ場所で育ち、同じ部活動に所属しています。人類70億人近くいる中で出逢った貴重な仲間です。

仲間と切磋琢磨できる環境こそが、パフォーマンスを向上させるもうひとつの要素になります。若い時に出逢った仲間との想い出は生涯色あせないものとなるはずです。

自分なりの、金色に輝く結果を出せるように今をがんばってください!!

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練習の考え方, 練習ペース

女子1500m5’00″0突破への道


女子1500m5’00″を突破するために、必要な他の種目の実力は?

個人の持ち味があって、得意な距離や能力がありますので、一概には言えません。

スピードが得意なタイプであれば、800m2’16″台
短い距離が苦手なタイプ(持久力タイプ)であれば800m2’32″くらいだと思います。持ちスピードの幅はこれだけあると思います。

3000mであれば、11’05″前後の持久力は必要だと思います。持久力が得意なタイプであれば10’59″くらいの力はあるでしょう。

それでは次に、得意分野について考えてみます。

瞬発力が得意な人、持久力が得意な人、その中間の人

言い方を変えると、
短距離タイプ
中距離タイプ
長距離タイプ
の3分類です。

短距離と中距離の間、また中距離と長距離の間の人も当然います。私たち人間は機械ではありませんので、無段階に持ち味があります。

1500mに出る選手は、中距離タイプか長距離タイプが主だと思います。短距離タイプの人は400mや800mを専門にするでしょう。

記録相関表を参考にしてください。

自分が何の力が得意なのか、また苦手なのかを自分で把握することが大切です。

簡単に説明するために3タイプで話を進めます。

 
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タイプ別で見た、他の種目で必要な記録

記録相関表から、各タイプ1500m5’00″の隣の記録を以下に抜き出しました。

スピードタイプ(瞬発力)
400m58″台
800m2’16”
3000m11’07

中間タイプ
400m63″台
800m2’23”
3000m11’05”

持久力タイプ
400m67″前後
800m2’32”
3000m10’59”

瞬発力タイプの人は1500mを専門にしないと考えて、以下は中間タイプと持久力タイプで話を進めます。

 
 

800m2’16〜2’23が必要なスピード持久力

100mあたり17″0〜17″後半が維持しなければならないスピードです。

この練習を参考にして、まずは100mでそのスピードを如何にラクに、無駄な力を入れずに走り続けるかを研究してください。

800mのレーススピードを反復するメニューを参考にしてください。
100mを反復する基礎的なスピードトレーニング

その次のステップが、
200m×5本×2set
設定は34″0〜35″台
つなぎはjog200m100″
set間10’restまたはjog600m5’00”
淡々と一定ペースでリズミカルに走れるように、前半突っ込んだり後半上げたりしません。2set目の最後2本はトレーニング効果を高めるために、ラストスパートします。

 
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1500m5’00″を切るための練習

1500m5’00″は100m20″0ペースです。

インターバル300m×5本×3set
設定59″台
つなぎjog100m60″
set間10’restまたはjog700m7′
1500mのレースのどこかの部分をイメージしながら走ります。入り、前半、中間、後半、ラスト等

インターバルとレペの間
400m×5〜6本
設定79″台
つなぎ400m歩き6′
1500m5’00″より少しだけ速いペース。
実戦的なスピードを力まずに、リラックスしたスピードを出せるように。つなぎはレペよりも短くインターバルより長い設定です。
入り、中間、ラストをイメージします。
最後の1、2本は入り100mを抑えてラスト300mで切り替えてスパートします。

レペティション800m×3
設定2’39″(1500mのレースペース)
15’rest
①入り800mをイメージ、1500mスタート地点から。スパート無し
②中間800mをイメージ、ゴールラインからスタートして300m〜1100mをイメージする。スパート無し
③後半800mをイメージ、ゴールラインからスタートして700m〜1500m区間をイメージ。スパート有り!

レペティション1000m+600m+300m
設定3’19″(79″台)、1’56″(77″台)、50″を目標
1500mレースペース、後はそれ以上で。
回復時間15’rest
1本目はレースペースの確認
2、3本目は、スピード持久力のトレーニングであり、疲れがある中でも気持ちを切らさずに最後まで走りきる心の強さも試されます。
 
 

3000m11’05″前後が必要な持久力

レースペースは
400m88″0
1000m3’40″0(11’00″ペース)

インターバル400m×10本
設定88″0
つなぎjog200m(インターバルで走ったタイム約1’30”)
力みの無いリズミカルな走りを。
1500mのために、必ず必要な練習ではありません。秋冬の駅伝シーズンにやれば良い練習です。
トラックシーズンでもバランス良くトレーニングしたいと考えるなら参考にしてください。

レペティション1000m×3(15’rest)
①3000mのペースより5″〜7″速く3’35″スパート無し
②3’30″切り、スパート無し
③3’25″スパート有り!
1500mより遅いペース、3000mより速いペース
この練習をしておくことで、3000mを走る時のゆとりが生まれます。

この練習も1500m対策ではありません。
冬季練習や駅伝の時期にやれば良い練習です。
練習メニューのバリエーションとして参考にしてください。
 
 

ATペース走

AT(有酸素運動と無酸素運動の境目)でのペース走は1500mだけでなく中長距離種目のレベルアップのためには絶対に必要でとても大切な練習です。週に2回はやっておきたい練習です。

中学生であれば、全中に出るレベルでも合計10000m以下で、2回に分割して走れば効果的です。

長くて5000m×2、4000m×2、3000m×3、6000m×1等、ペースをATより少し速くするなら分割して、少し遅くするなら長めに走っても良いです。

自分のATペースは、練習メニュー検索で確認してください。
 
 

一週間全体のメニュー

練習メニュー検索で、現在の3000mのタイムを基準にして選択してください。

基本的な持久力を強化する練習は、1500mのタイムから算出するのでは無く、持久力の能力を現す3000mを基準にします。

jogやペース走は、総走行距離の大半を占める大切な基礎トレーニングです。

自分のレベルに合ったペースで、適度な距離をコツコツと練習しましょう。

無理に距離を伸ばしたりすると、極度な疲労で練習の流れもおかしくなります。膝などの怪我のリスクも高まるので、無理な走行距離を走る練習はやめておきましょう。

練習メニュー検索で自分に合ったメニューを確認する。

怪我は予防して、練習を中断しないことが一番です。もし、怪我をしてしまった場合は、焦って練習を再開して再発しないように、充分注意してください。諦めてはいけません!!リハビリやその時にやれることをしっかりやっていれば道は開けます。

しやすい怪我と対処

 


 

貧血の予防、改善

もし現段階で、頻繁に立ちくらみしたり、貧血気味の人は早く治すべきです。

中長距離選手は、ランニングの接地衝撃によって、足裏毛細血管内でヘモグロビンが壊れてしまう溶血になりやすいです。

現在貧血気味じゃない人も食生活にも気を配り貧血を予防しましょう!特に女子選手は貧血になりやすいです。

中でも思春期の中学生と高校生はダイエットをしたくなる時期でもあります。やせたい一心で食事を疎かにすると、必要な栄養素が足りなくなり体調を崩す原因になってしまいます。食事は三食きちんと食べましょう。やせたいなら夜のお菓子をまずやめるべきです。完全にやめることがストレスなら、まずはお菓子を減らすことからやってください。

スルメはおすすめです!太りませんし、しばらく噛んでいられるので満足します。しかも、美味しいです。

持久系アスリートの貧血について
 
 

まとめ

一番大切なのは、レースペースの練習です。記録会や小さな大会に出ることが最も効果的な練習になると思います。

練習では、インターバルやレペティションでレースを分割したイメージをしっかり持つことが大切です。また、ペース感覚やリズム感、乳酸が溜まってからのキツイ場面での感覚を体験しておく必要があります。

レースを想定した走るイメージトレーニング

レースやタイムトライアルで、それをつなげて走ります。

レースを走ると、良かった点、悪かった点が分かります。

それをまた次の練習に取り入れて、どんどん自分なりの意識付けを加えて行くことが大切です。

一発本番だけはやめた方が良いです。何度か記録会で自分のレース展開を試しておくべきです。

一人でも多くの選手が、自己ベストを更新して【自己最高の自分】になれることを願っています。

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